【黒子本丸話】 秋は美味しい。

「もうすぐ秋が来るねえ、くりからくん」
「だったらどうした」
「秋のごはんは、何を選んでもおいしいんだよ、くりからくん」
「……慣れ合いは陸奥守や前田とやってくれ」
「ええーっ!? そ、そんな! くりからくんがご飯作ってくれないと! 私ご飯作っちゃダメって言われてるのに!」

審神者に就任したばかりの、初秋。
黒子頭巾のさにわです、こんにちは!

始めた頃にはどうなる事かと思った本丸は、くりからくんがご飯を作ってくれるようになってから、安定しました!
ご飯って大事なんだなぁと、いっぱい食べる刀剣男士を眺めながら思います。
うちの本丸は初期刀が陸奥ちゃん、初鍛刀が前田ちゃん、乱ちゃん、それと本丸のお兄さんの蜂須賀くん、五虎退ちゃん、みんなに最高のご飯を作ってくれる大倶利伽羅くん、で、お送りします!

私がお茶碗小盛りで1杯食べる間に、陸奥ちゃんは山盛り2杯、前田ちゃんと乱ちゃんとごこちゃんは山盛り1杯、はちくんは2杯目、くりからくんは3杯目のごはんです。
すごい、おひつ二つがあっという間に空っぽ。
男の子だから、みんなよく食べるのかなぁ。
今日は白飯にきゅうりの浅漬け、お味噌汁。玉子焼きと大根おろし、鯵のなめろう、茄子の煮びたし。美味しかったです。

「おん、なんじゃ。まだあるき、しっかと食べや?」
「え、ああ、食べてるよ! あのね、ほっぺたにご飯ついてる」
「とっとおせ」
「えー、はい。陸奥ちゃんのご飯横取りはしないから、ゆっくり食べたら?」
「逃げはせんが、冷めゆうは勿体ない。こじゃんと旨い飯やき」
「みんな……ごはん、美味しい?」
「応!」「はい!」「もちろんだよ!」「はい、美味しいです」「とても美味しいよ。素晴らしい腕前だ」

「……ふん」
何の気なしに聞いてみたご飯の感想は、大絶賛でした。
うう、審神者にもっと料理の腕があればよかったのかもしれない……。
けど、くりからくんがこころなしか嬉しそうな気がするので黙るしかない。

これから収穫できる秋の味覚は、栗にさといも、さつまいも。椎茸やキノコ類と、秋刀魚や鮭、それから新米もそろそろだ。
食材の買い付けには、くりからくんに何としてもついてきてもらわないと。私に目利きは無理だ。

まだみぬ美味しいご飯の為に、審神者は頑張ります!

コメントする